賃貸飲食店のメリット・デメリットとは?内装工事費用の相場も紹介

賃貸飲食店のメリット・デメリットとは?内装工事費用の相場も紹介

賃貸で飲食店を開業したい人に向けて、賃貸で飲食店を開業するメリット・デメリットを詳しく紹介します。

それでは、見ていきましょう。

賃貸飲食店のメリットは、以下の通りです。

  • 初期投資の抑制
  • リスクの軽減
  • 立地選びの自由度

初期投資の抑制

賃貸飲食店を運営する最大のメリットの一つは、初期投資が比較的少なくて済むことです。

自己資本で店舗を建てる場合、土地代や建物建築費、内装費など大きな金額が必要となりますが、賃貸であればそれらのコストを大きく抑えることができます。

主な初期投資は、敷金・礼金、内装改装費、什器・器具代などです。

これにより、起業のハードルが下がり、飲食業界への参入がしやすくなると言えます。

リスクの軽減

飲食店経営は成功すると大きな収益を上げる一方で、うまくいかないと大きな負債を背負う可能性もあります。

特に、自社で店舗を所有すると、事業がうまくいかなくなった場合、建物の売却などの大きな負担が発生します。

一方、賃貸の場合、契約期間を満了すれば退去することが可能であり、ビジネスがうまくいかなくなった場合でもリスクを比較的抑えることが可能です。

立地選びの自由度

自社で店舗を建てる場合、土地の価格や立地条件によって選べる場所が限られます。

しかし、賃貸の場合は、高価な土地でも月々の家賃さえ払えれば事業を開始できます。
これにより、人通りが多い街中や商業施設内など、集客力の高い立地での開業が可能です。

立地がビジネス成功に大きく関わる飲食業界において、賃貸は立地選びの自由度を広げる大きなメリットとなります。

賃貸飲食店のデメリットは、以下の通りです。

  • 初期投資と固定費の負担
  • リース契約の制約
  • 店舗の自由度
  • 店舗移転の難しさ

初期投資と固定費の負担

賃貸物件で飲食店を開業すると、家賃や修繕費などの固定費用が必要となります。

特に都心部では家賃が高く、経営の負担となることも多いです。
また、賃貸の場合、リース契約に関する初期費用(敷金、礼金、保証金など)や、内装工事費用が発生します。

これらの費用は回収するには時間がかかり、特に開店初期は大きな経済的負担となることがあります。

リース契約の制約

物件のオーナーや管理会社との契約条件によっては、営業時間、内装や外観の変更、騒音などに制約がある場合があります。

これらの制約は、ビジネス運営の柔軟性を奪う可能性が高いです。
また、契約更新時に家賃が上がる、契約が更新できないなどのリスクもあります。

店舗の自由度

賃貸物件は元々の建物の設計や構造による制約があり、自由に設計や改装ができないことがあります。

また、敷地内の他のテナントとの関係性や物件オーナーの要望などによって、店舗設計やメニュー構成、営業時間などに制限がかかる場合も多いです。
これは自分の理想とする店舗像とのギャップを生む可能性があります。

店舗移転の難しさ

営業状況や成長戦略に応じて店舗を移転したいと考えることがあるかもしれませんが、賃貸物件の場合はその選択肢が限られます。

賃料、契約期間、契約条件など、新たな物件を探す際には多くの要素を考慮することが必要です。
また、新たな物件への移転は再度の内装工事費用や移転コストなど、大きな費用が発生します。

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賃貸飲食店の内装工事費用の相場は、以下の通りです。

項目相場
店舗設計費300,000 – 1,000,000 円
内装工事費3,000,000 – 15,000,000 円
フロアコーティング費200,000 – 500,000 円
キッチン設備費1,000,000 – 5,000,000 円
テーブル・椅子などの家具500,000 – 2,000,000 円
照明設備200,000 – 1,000,000 円
エアコン設備300,000 – 1,000,000 円
音響設備100,000 – 500,000 円
POSシステム200,000 – 500,000 円
その他の設備・小物100,000 – 500,000 円
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飲食店の賃貸契約における注意点は、以下の通りです。

  • 契約期間と更新条件
  • 保証金と礼金
  • 建物の状態と改修について
  • 賃料
  • 営業時間や営業形態の制約

契約期間と更新条件

飲食店の運営には長期的なビジョンと計画が必要です。

そのため、契約期間は重要なポイントで、通常、契約期間は数年間となることが多いです。

期間が短いと、契約更新の際に賃料が大幅に上がる可能性があります。

また、契約更新時の条件も事前に確認しておくことが大切です。

更新が自動的に行われるのか、または再交渉が必要なのかを確認しましょう。

保証金と礼金

飲食店の開業には多額の資金が必要となるため、初期費用の一部として支払われる保証金や礼金についてもよく確認する必要があります。

これらは一般的には賃料の数ヶ月分とされますが、高額になることもあります。
また、保証金は退去時にどの程度返還されるのか、明確に確認しておきましょう。

建物の状態と改修について

既存の建物を飲食店として利用する場合、改修が必要なことが多いです。

その際、テナント側が自由に改修できる範囲や、改修にかかる費用、退去時の原状回復義務などについて、契約書に明確に記載されているか確認しましょう。

賃料

賃料は営業利益に大きな影響を与えるため、リーズナブルな価格で契約することが重要です。

しかし、安すぎる物件は、場所や建物の状態が悪いなどの問題がある可能性もあるため、注意が必要でしょう。

営業時間や営業形態の制約

一部の物件では、建物の管理ルールや地域の条例などにより、営業時間や営業形態に制約がある場合があります。

例えば、深夜営業や酒類の提供、煙を出す料理などに制限があるかもしれません。
また、音楽を流すことや、路上にテーブルを出すことなども制限されている場合があります。

家賃交渉のポイントは、以下の通りです。

  • マーケットリサーチ
  • ビジネスプランの明確化
  • 長期契約の提案
  • 改装や修繕の承諾

マーケットリサーチ

家賃交渉を行う前には、周辺の同規模の飲食店の家賃相場を把握することが重要です。

これにより、現在の家賃が妥当なものなのか、または交渉の余地があるのかを判断できます。

ビジネスプランの明確化

オーナーに対して、自分のビジネスが成功する可能性を示すことは、家賃の交渉に役立ちます。

具体的なビジネスプランと将来の収益予測を提示することで、オーナーに信頼感を与えることが可能です。

長期契約の提案

長期間の契約を提案することで、家主に安定した収入を提供することができ、家賃の値下げ交渉に繋がることがあります。

改装や修繕の承諾

特定の修繕や改装を自分で行うことを承諾することで、これが家賃交渉の一部となり得ます。

ただし、それが将来的に財務的に負担にならないことを確認する必要があります。

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賃貸飲食店の契約条件のポイントは、以下の通りです。

  • 契約期間
  • 修繕義務
  • 更新条件
  • 解約条件
  • 運用制限
  • 再貸借の可否

契約期間

飲食店のビジネスは、しばしば初期投資が大きく、その回収には時間がかかります。

そのため、短期間で契約が終了してしまうと、ビジネスが成立しない可能性があります。

適切な期間を見極め、それが契約に反映されるようにすることが重要です。

修繕義務

建物の老朽化に伴う修繕や改装の義務が誰にあるのかを明確にすることが大切です。

予期せぬ費用が発生することを避けるためにも、これらの責任範囲を契約で明確にする必要があります。

更新条件

契約期間が終了した際の更新条件も重要です。

更新料が発生するのか、また更新料がいくらであるのか、更新が自動的に行われるのかどうかを確認することが必要です。

解約条件

予期せぬ事態が発生した場合に備え、契約を解除する条件を確認しましょう。

解約料が発生するのか、解約をするための通知期間はどの程度必要なのかを明確にしましょう。
また、敷金や礼金がどの程度返却されるのかを確認することも大切です。

運用制限

契約内容には、店舗の営業時間や提供できるメニュー、音量など、店舗の運営に制限を設ける条項が含まれている場合があります。

これらの制限がビジネスの運営に影響を及ぼさないかを検討しましょう。

再貸借の可否

あなたが賃借人ではなく、家主から直接借りているのであれば問題ありませんが、再貸借の形態をとっている場合は注意が必要です。

再貸借の可否や、再貸借をする場合の条件などを確認しましょう。

内装工事の際には、料金がかかるのも事実です。そして、店舗開業に内装工事ローンは必須なのも事実。

その点、内装工事リース株式会社なら内装工事ローンの審査は最短当日、標準2営業日で結果が出ます。

そのため、500万円の内装工事を初期費用0円で行うことも可能です。

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