工事代金は高額で、一括や数回の支払いで支払うには厳しい金額になることがあります。
いくら融資を受けていて資金を準備しても、できるだけ手元に残しておきたいはず。
可能な限り資金を残せたほうが、安心して経営できるからです。
そこでおすすめなのが、工事代金をリースで支払う方法。
初期費用や、開業準備にかかるお金の負担を減らせるのがポイントです。
そもそも、リースの仕組みはどのようになっているのか、利用することで得られるメリットに関してもお伝えします。
リースの仕組みとは
リースの仕組みは、必要な設備をリース会社が購入し、費用を一時的に負担し、一定金額ずつを購入者が支払うことです。
レンタルとは違い、自分で商品を選べるのが特徴。
リースには、2種類の方法はあります。
- ファイナンスリース
- オペレーティングリース
主流はファイナンスリースで、一般的にリースというとファイナンスリースが適応されます。
リースとはどのような仕組み?
リースとは、商品の価格が高額であった場合に、リース会社に費用を一時的に負担してもらい、定額で支払っていく形式です。
レンタルとの違いは、商品を選ぶのは支払う側にあるということ。
レンタルでは、会社が提供している商品を定額で借りて使います。
商品は決められており、サービスを月額で買うという仕組みです。
一方でリースは、商品を決めることから使い手が行います。
料金を一時的にリース会社が負担するので、使い手は費用をあまりかけずに商品が使えるのが特徴です。
リースには2種類ある
リースには2種類あります。
ファイナンスリースとオペレーティングリースです。
ファイナンスリースは、一般的に使われている方法で、リース会社が使用者にかわって商品を購入し、一定金額を返済する仕組み。
リースとしての返済が終わると、再契約によって支払いを継続するか購入したとみなして商品を使用者に帰属するかの2パターンがあります。
一方でオペレーティングリースは、リース期間を終えても売却やレンタルに利用できる価値が残っている場合に利用される方式。
スマートフォンの契約などで使われていることもあり、ファイナンスリースよりも支払う金額が安いのが特徴です。
オペレーティングリースは、市場価値が残ると判断されたものにしか適応されません。
ほとんどがファイナンスリースの適応だと思って良いでしょう。
工事代金をリースで支払うメリット
工事代金はリースで支払うとメリットが多いです。
費用が高額なので、初期費用が抑えられるとかなり資金を手元に残せます。
月々少額ずつ支払えるので、金銭的な負担が少ないのもメリット。
最新機種が安く使えるので、設備で費用を削らなくても良いのです。
月々の負担が少ない
工事代金は高額です。
一度や数回では支払いにかなり負担がかかります。
そこで利用するのがリース。
毎月少額ずつを支払うので、支払い時の負担が少なくできます。
月々の支払いなので、事業を始めて収益が上がればそこから支払うことも可能。
手元の資金を大幅に減らすことなく工事代金を支払えるのがポイントです。
毎月の経費として計上できるので、税金に関する管理もしやすいでしょう。
金銭的にも、手続きからも負担が少ない方法だと言えます。
初期費用が抑えられる
工事代金をリースにすると、初期費用が抑えられます。
通常、事業の開業前に支払う工事代金ですが、リースにすることで、開業後も支払う仕組みに変わります。
工事前に集中してかかる工事費用が、リースとして支払う分のみの請求になるということ。
支払う金額が圧倒的に少なくできるので、初期費用が抑えられるのです。
初期費用が抑えられれば、運転資金に充てられる費用が増えます。
開業時、3ヶ月から半年の運転資金も開業資金として蓄えておくのがベスト。
工事費用が浮かせられれば、かなり余裕を持って運転資金を確保できるでしょう。
初期費用が抑えられるだけでなく、付随して受けられる恩恵もあります。
リースを使って工事代金を支払うことは、メリットがある方法です。
最新機種が安く使える
リースでは、最新機種を使ったとしても毎月支払う金額は高額にはなりにくいです。
携帯電話の料金を想像してみましょう。
携帯電話自体は価格が高額で、一度に支払う金額としてはためらってしまいます。
しかし、通話料と一緒に少しずつ払うことで、2年ほどで機種代金が払えていますよね。
このように、一定期間定額で支払うことで、高い値段で販売されている最新機種も負担が少なく使えるのです。
特によく使う機械や設備は、最新機種を使いたいでしょう。
スペックも、事業に活かせるものを揃えたいと思うと高額になりやすいです。
そんな場合でも、大きな負担なく設備として導入できるので、リースはおすすめ。
支払った後は、さらに新しい機種に変更もできます。
いつも最新機種を使って仕事ができるので、作業効率や仕事の質を落とさずに仕事ができるというのもメリットです。
工事代金をリースで支払うデメリット
工事代金をリースで支払うことには、デメリットもあります。
中途解約ができないことや、所有権はリース会社にあるという点です。
支払いについて縛りがなく、自分で物を所有したいと考えている人は、吟味が必要でしょう。
途中で解約ができない
リースは基本的に中途解約ができません。
一度リース会社を通して購入している設備などを分割で支払っているので、支払いは払い終わるまでの契約です。
いくら少額でも、月々の返済が負担になってしまうこともあります。
毎月どれくらいの返済費用なのかを見積もってから契約するなど、契約する前に確認しておきましょう。
中途解約をしようとすると、違約金が発生する場合も0ではありません。
支払い方法や金額、中途解約などについて詳細を確認してから契約するようにしましょう。
わからないところや、もう一度説明が必要なところは何度聞いても大丈夫です。
所有権はリース会社
リースで設備を契約すると、所有権はリース会社が持つところがほとんどです。
これは、リース会社が購入をして金額を負担していることに起因します。
リースの期間が満了になると、備品が返却されて使用できなくなります。
新たに契約を結び直せば利用できますが、費用が継続的にかかるのが欠点。
同じ金額で購入した場合、2回目の契約以降は多く費用を支払うことになるので損をしてしまう可能性があります。
所有権はリース会社であることに変わりなく、自由度が少ないと感じることもあるでしょう。
使う設備や備品に関して、自由に使いたい場合はリースの利用を考えてもよいかもしれません。
リースと購入で迷ったら
メリットもあればデメリットもあります。
リースと購入のどちらかで迷ったときには、費用や所有したいか、で考えると良いです。
費用が高額な場合は、リースで少額ずつ支払うのがおすすめ。
所有物として自由に使いたい場合は、購入するのが良いでしょう。
費用が安い場合には、分割のほうが手数料が高い場合もあるので、分割で支払う総額も確認しましょう。
経営サポートのリースであれば、所有権が自分にある状態でリースが利用できます。
費用が高額な場合はリース
費用が高額な場合は、リースで支払うのが良いです。
一度に支払うより、分割で支払ったほうが金銭的負担が少なく、資金が足りなくなる可能性を減らせます。
分割で支払うと手数料がかかりますが、高額であれば分割した金額に手数料がプラスされても影響は少ないです。
工事に関わる例として、導入する機材や設備などにリースを使うという方法があります。
工事自体をリースで支払うことも対応可能。
費用が高額であればはじめにリースの導入を考えて良いでしょう。
特に、開業を考えている場合は手元に資金を残すことが大切です。
できるだけ資金を手元に残して、事業を安定した軌道に乗せるまでの資金に回したいところ。
工事や設備費など、高額な費用はリースで支払うことをおすすめします。
所有したい場合は購入
リースの欠点として、所有権はリース会社にあることが挙げられます。
リース会社が一時的に購入しているため、所有権はリース会社。
支払えなくなった場合に売却できるように、このような仕組みが取られています。
そのため、自分で機材や設備を所有したい場合には購入が良いです。
費用がさほど高額でないのであれば、購入を選んでも良いでしょう。
分割手数料が高く感じられると、分割支払いが負担だと感じてしまうこともあります。
所有権が自分でないことで、設備を使える範囲に制限を、感じてしまうかもしれません。
使い勝手が良い状態で使いたいという人には、購入が向いているでしょう。
経営サポートならばリースでも所有できる
経営サポートのリースであれば、リースでも所有権は支払い者です。
購入したときと変わらず設備などが利用できるのが大きなポイント。
リースと購入の良いところを合わせたサービスです。
設備は必要だから導入するもの。
円滑に仕事を進めるなかで、設備に使い勝手の悪さを感じていては窮屈に感じるでしょう。
少しでもリースでの設備導入を考えているのであれば、経営サポートのリースを使ってみてはいかがでしょう。
気軽に相談できるので、まずは詳細を聞いてみるだけでも良いです。
チャットでも電話でも相談できるので、気になったときにすぐ相談ができます。
まとめ
工事代金をリースで支払うことの特徴についてお伝えしました。
工事代金は高額なので、支払いの負担を減らせるリースを使うのがおすすめです。
月々の負担が減らせるだけでなく、開業時の初期費用も抑えられるという特徴もあります。
リースには2種類の方法がありますが、多くの場合適応されるのはファイナンスリース。
リース会社が費用を負担し、その費用に対して支払いを行うという方法です。
メリットとしては、
- 毎月の負担が少ない
- 初期費用が抑えられる
- 最新機種が安く使える
デメリットとしては、
- 中途解約ができない
- 所有権はリース会社にある
という点が挙げられます。
リースと購入で迷った場合には、金額や所有権について考えてみましょう。
高額な場合はリースを使ったほうが負担は少ないです。
しかし、所有権など自由度の面で購入したほうが使い勝手が良い場合もあります。
経営サポートのリースならば、所有権は最初から所有者です。
自由度の高いリースが利用できるので、迷った場合にはぜひ検討してみてください。
相談は電話やチャットが使えて、いつでも受け付けています。