内装工事の代金は、金額によりますが分割払いにも対応しています。
大きな工事ほど、分割払いで支払える工事が多いです。
しかし、分割払いと言っても、どこまでの金額をどのように分割するかは知らないですよね。
クレジットカードの分割払いとは、金額も回数も違います。
同じだと思っていると、想像以上に大きな金額が請求されることもあるので注意しましょう。
内装工事の代金は、分割可能なのか、どのような仕組みで分割されているのかについてお伝えします。
工事代金の分割払いは可能
工事代金の分割払いは可能です。
原則は2回もしくは3回で完結することがほとんど。
さらに着工までに支払う金額が半分以上あります。
少額の場合は一括請求をされることがあるので、知っておきましょう。
また、高額な費用でありながら一括請求のみの場合は、詐欺の可能性も考えたほうがよいかもしれません。
分割払いの原則は3回
工事代金の支払いで分割される回数は、原則3回までです。
- 契約後
- 着工前
- 工事完了後
これらのタイミングで支払います。
工事は、クライアントから支払われた金額を資金として工事を進めます。
工事に関わる人の給料もここから出ているので、経費が確保できなければ工事を行えないのです。
2回に分けて、工事が始まる前までに支払いを終えるケースもあります。
いずれにせよ、工事代金は工事着工前までに多くを支払っておくことが一般的。
分割払いも可能ですが、原則2回~3回で完了します。
金額が大きく、回数も少ないので、総額によっては大きな負担であることに変わりないことも。
資金や融資のタイミングをみて、支払える期日を業者と相談しても良いでしょう。
調整や着工の日程などをずらすこともできるかもしれません。
工事の着工までに支払う金額が多い
工事の着工までに全体の60%以上を支払います。
工事が始まる前に支払う金額が大きいのが特徴です。
何かを購入するとき、基本的に対価として支払うので、費用は後で払うことがほとんど。
しかし、工事など人が関わっている場合は、前金として事前に支払うことが多いのです。
工事も、完了してから費用を支払うほうが、確実に施工してもらったと確認できます。
とはいえ、工事を行うのは職人であり、材料が必要。
これらを準備する費用は、クライアントの代金に含まれています。
ということは、費用が支払われないと工事の準備が進められないということです。
費用が準備できなければ、着工までに時間がかかります。
工事は早く始めて、早く終わらせることがクライアントの希望。
のんびり工事をしてて良いという人は少ないのではないでしょうか。
計画的に、スピーディーに工事を進めるためには、資金を回収しておくことが重要です。
お互いの信頼関係を築くためにも、事前に支払う方法を設定しています。
施工しても代金が支払われない場合も想定しているので、着工前に60%以上の金額を納める場合が多いのです。
少額の場合は一括請求のときもある
工事にかかる費用が少額である場合は、一括請求で支払う可能性もあります。
家庭のリフォームなどで、費用が50万円以下の場合は適応になることが多いでしょう。
少額であれば、分割にすると手数料の割合が多いです。
数百円とはいえ、分割にすると複数回かかってしまうので、一括で支払うほうが良いこともあります。
また、クレジットカードで決済できる規模であることも理由にあげられます。
部分的な工事の場合は、一括で請求されることを知っておきましょう。
支払うタイミングは、工事前がほとんどです。
工事が完了してからではなく、工事が行われる前に支払うので、費用は十分に準備をして契約しましょう。
一括請求は詐欺の可能性も考えて
一括請求には、注意が必要です。
少額請求であれば、一括で支払うことは問題がないことがほとんど。
しかし、高額でありながら一括で請求されることもあります。
店舗や開業にともなう一括請求であれば、考えられる範囲かもしれません。
しかし、規模が小さい依頼でのリフォームや改修工事での一括請求は、一度考えても良いでしょう。
店舗や開業にともなう請求であっても、一度分割にできないかを相談すると良いです。
一括のみの対応であれば、その会社を利用するのは慎重になるべき。
金額のみを搾取する可能性があるからです。
口コミと合わせて確認することで信ぴょう性を確認できます。
複数の会社から見積もりを取り、それぞれに確認してみても良いです。
工事にかかる金額と、分割払いが選択できるかどうかを確認することが大切。
一括請求のみの場合は、一度契約するかを考えたほうが良さそうです。
工事代金の分割払いはこんな仕組み
工事代金の分割払いは、主に3回ですが、それぞれに意味があります。
意味を知ることで、なぜこのタイミングで支払いが要求されているのかがわかります。
さらに、リスクを回避するために振り込んでもらうという目的も。
振込は銀行振り込みが一般的です。
3回ぞれぞれに意味がある
振込を3回に分けているのには意味があります。
1回目の振込は、契約金。
工事をする契約をしたときに支払う金額です。
商品の材料を発注するのに使う費用として充てられます。
2回目の振込は、着工金。
工事が行われる前までに支払う金額です。
この金額から職人の給与の一部が支払われます。
職人は、工事が行われるときに依頼を受けます。
当然、人が動くので、料金は先に支払うことが必要。
工務店が職人へ支払う費用として充てられるので、2回目の振込をもってして職人へ依頼をします。
ここで支払いが無ければ、職人へ工事を依頼できません。
結果、工事ができなくなるので、着工前に2回目の支払いを設けているのです。
3回目の振込は、完了金。
工事が無事終了したことを確認してから振込む金額です。
工事が終わったことを実際に確認できるので、このタイミングでの支払いは納得できるでしょう。
このように、分割でも支払うタイミングには意味があります。
それぞれに目的があるので、着工までに支払う金額が多くなるのです。
リスクを回避するための費用
先払いをしてもらう背景には、リスク回避も目的としてあります。
振込を先に行うことで、クライアントからの料金の未払いを防ぐのです。
ほとんどの人が完成後には料金を支払える人ではありますが、一部では完成後に音信不通になってしまうケースもあります。
これでは、かかった材料費、人件費などが回収できません。
会社の利益や存続に関わるので、料金はきちんと振り込んでもらう工夫をしなければ行けないのです。
そのため、先に一部の費用を振り込んでもらっています。
それぞれの費用には目的があります。
目的を果たすためには、資金が必要です。
材料や職人は、自分で探すには限界があります。
工事も、すべて自分の思い通りに自分で進められることはめったにありません。
だから外部にお願いをしているのです。
だからこそ、料金はきちんと支払わなければいけません。
万が一に備えた費用として、リスク回避のために前払いで支払いを行っています。
銀行振込が一般的
振込方法ですが、一般的なのは銀行振込です。
工事は、大きなお金を扱うことが多いので、基本的に指定口座に振り込む形で支払います。
クレジットカードをはじめとするキャッシュレス決済でも対応できますが、限度額に掛かる可能性も捨てきれません。
確実に支払える方法として、今も銀行振込を採用している会社が多いです。
銀行振込がデフォルトですが、ほかの決済方法が使えるかは工務店に聞いてみるのがベスト。
金額や工事までの日程とともに最適な方法を考えましょう。
普段の分割払いとは違う
分割払いと聞くと、クレジットカードの分割払いを想像しますが、実際は違います。
金額も分割される割合も大きいことを知っておきましょう。
また、クレジットカードでの支払いも可能ですが、請求額は大きいです。
内装工事リースで、少額ずつ支払う方法もあるので、さまざまな方法を知りましょう。
金額の大きさ
通常の分割払いとは違う要因のひとつが、金額の大きさです。
工事にかかる費用は、車を買うような大きな費用がかかります。
工事に使う材料や人材を確保するために使われている費用でもあるので、一度に大きな金額の費用を振り込んでもらう必要があります。
キャッシュレス決済では、一日の送金限度額が決まっていることが多いです。
費用がそれ以上に膨らんでしまうと、キャッシュレスで対応できないケースが増えます。
費用は、きちんと振り込まれないと工事は始まりません。
振込日を伸ばせば、それだけ着工が遅れます。
職人も、スケジュールをリスケしないといけないので、負担や調整も大きいです。
一度に支払う金額の大きさから、分割にしても1回に支払う金額が大きいことは明らか。
請求額が、毎月のクレジットカードの通知と同じくらいだと思っているならば、今すぐ検討し直すことをおすすめします。
クレジットカードでも支払いは可能だが…
工事は、100万円単位のお金が動きます。
内装工事を例にとっても、飲食店で500~1,000万円と高額です。
この金額をクレジットカードでは支払えません。
家庭のリフォームで考えてみても、300万円のリフォーム代を分割払いにするといくらかかるでしょうか。
24回払いとして仮定しても、12.5万円です。
賃貸マンションの家賃くらいを毎月クレジットカードから支払うということ。
一般的なクレジットカードの上限は100万円や150万円であることが多いです。
そもそもクレジットカードでは上限に達してしまい、決済ができないことも考えられます。
これだけ大きなお金が動くので、クレジットカードでの支払いはポピュラーではないのです。
内装工事リースで回避する
費用が一度に一気に引き落とされてしまうことに疑問を感じているならば、別の方法もあります。
それが、内装工事リースで支払うという方法です。
内装工事は、内装工事に係る金額であれば、毎月少額ずつ分割で支払うことが可能。
工事にかかった金額をまとめて、リースで返していくので、金額の大きい分割をしなくてもよいのが特徴です。
少額ずつなので、店を開業して出た利益とともに支払えます。
資金も手元に残しておけるので、毎月の稼ぎを合わせての支払いも可能。
審査期間は短く、スピーディーな対応ができるので、契約金や着工金がすぐに支払わなければいけないときでも安心です。
内装に関連した費用であればまとめることもできます。
ぜひ検討してみてください。
まとめ
工事代金を分割して支払うとき、分割払いは可能なのかについて紹介しました。
結果から言うと、分割払いは可能です。
しかし、クレジットカードなどで行う分割払いとは少し違います。
工事代金の分割は、3回が一般的です。
3回それぞれに意味があり、
- 1回目:契約金
- 2回目:着工金
- 3回目:完了金
という目的があります。
材料費や、職人への報酬として使われる金額です。
そのため、代金は先払いが鉄則。
工事後に振り込む金額は、完了金のみです。
未払いで施工のみ完了しているという事態を避けるためにも、代金を前払いしてもらっています。
支払い方法は、銀行振り込みが主流。
クレジットカードでも支払いはできますが、限度額や分割した料金の大きさに気をつけて使いましょう。
内装工事リースで、無理のない費用を毎月支払うという方法もとれます。
審査も早く、スピーディーな対応ができるので、ぜひ利用を考えてみてください。