脱サラしてバーを経営するのは無謀?成功するためのポイントとやってはいけないことを解説!

脱サラしてバーを経営するのは無謀?成功するためのポイントとやってはいけないことを解説!

脱サラしてバー経営を始めることは一種のロマンのようなもの。

忙しくて大変な仕事から解放されて、優雅にカクテルを作る自分の姿をイメージしている方も大勢いるでしょう。

しかし、バー経営は想像以上に難しく、大勢の方が挫折して、結局サラリーマンに戻っていくのも事実です。

やはり脱サラして、バー経営を始めるのは不可能なのでしょうか。

そこで、この記事では、脱サラしてバー経営を成功させるためのコツを解説します。

失敗しないためのポイントや、営業開始に必要な手続きについても触れているので、これからバー経営にチャレンジしようと考えている方はぜひご参考ください。

脱サラしてバーを経営するのは危険な理由3選

初めに、脱サラした人がバー経営をするのはどうして危険なのか理由を解説します。

理由①:圧倒的ノウハウ不足

脱サラしてバーを開業する一番のリスクは、ノウハウが足りていない点です。

バーの経営には、今まで会社で要求されてきたノウハウとは全くの別物とイメージはできると思いますが、具体的には次のようなものがあります。

  • 開業のために事業計画書の制作方法
  • 営業許可証など、さまざまな手続き
  • カクテルの作り方や、お酒の種類とその歴史
  • バーの工事や内装

など、バーを開業させるためには様々な手続きや勉強しなければいけないことが多くあります。

このようなノウハウを忙しい仕事の合間に勉強するのも大変です。

また、ノウハウをしっかりと勉強しても、トラブルが発生する可能性は十分にあり、臨機応変に対応する必要があります。

理由②:モチベーションを維持できない

バーの経営は、開業までは高いモチベーションを維持しやすいですが、一度開業してしまうとその時点で燃え尽きてしまう人も大勢います。

そのため、モチベーションが維持できず、バーの経営がおろそかになり、失敗してしまう確率が高いです。

バーの経営は、開業してからが勝負です。

お客の集客方法やカクテルの作り方のアップデートなど、様々な工夫を凝らして、売上を上げる必要があります。

開業して燃え尽きないコツとしては、事前に綿密な計画の設定や経営方針などを立てるとモチベーションをキープしやすいです。

理由③:相談相手がなかなかいない

バーの経営には様々なトラブルがつきものです。

事前にしっかりと計画を立てておいても、その通りに進むことはほとんどありません。

トラブルが起きるたびにしっかりと対処する必要がありますが、そんな時に相談相手がいると心強いです。

誰にも相談せず、行き当たりばったりで準備を進めていると、高い確率で失敗してしまうでしょう。

もし周囲にバー経営の先輩がいない場合は、同じような飲食店を経営している経営者や、飲食店のコンサルティング会社に相談してみてください。

バー経営を成功させるために、脱サラ前にやっておくべきこと

バー経営のリスクの大きさを解説したところで、次はバー経営を成功させるために脱サラ前にやっておくべきことを解説します。

せっかく開業したバーを成功させるためにも、ぜひご一読ください。

開業準備の計画を綿密に立てる

脱サラ前に、開業までのスケジュールをしっかりと組んでおくと安心です。

バーの開業には準備期間は最低でも1年ほどかかります。

スケジュールをしっかりと立てて、開業の目処がたつまでは今の仕事を続けておくのが良いでしょう。

大まかなスケジュールを簡単に紹介するので、ぜひご参考ください。

バー開業までのスケジュール

日程

準備内容

開業一年前

・バー経営の勉強
・物件探し

開業半年前

・収支のシミュレーション
・メニュー開発

開業3ヶ月前

・資金集め
・物件の契約
・工事開始

開業1ヶ月前

・従業員の雇用
・広告(開業のお知らせ)
・その他、雑多な準備

開業2週間前

・プレオープン

また、飲食店は開業してから、半年以上は赤字が続くのが一般的です。

その期間のお金のやりくりに頭を悩ませないためにも、今の仕事を続けて少しでも多く貯金をしておくのが良いでしょう。

料理のノウハウを身につける

サラリーマンを続けながら、料理の勉強も始めましょう。

バーを経営するなら、当然カクテルの作り方を勉強するのは当たり前ですが、それ以外にもおつまみや軽食などの作り方の練習も忘れてはいけません。

また、メニューの開発も並行して行うと効率的で、時間に余裕を持てるでしょう。

しかし、料理の質にこだわりすぎると、原価率が高くなり、利益を上げにくくなります。

バーの一番大事な要素はカクテルです。

カクテルに合うぐらいのクオリティーに留めておきましょう。

店舗周辺の住民の趣向や価格帯の傾向をチェックする

ある程度、どこの物件を契約するか決まったら、その周辺の調査を始めましょう。

趣味趣向は地域によって大きく異なります。

周辺住民の好みをしっかりとリサーチすることで、常連客の獲得がしやすくなります。

また、価格帯の傾向も調べておくと、ちょうど良い価格設定ができ、よりお客さんの満足感を高められます。

脱サラ前に、周辺のリサーチをしっかりと行い、メニュー開発に役立てましょう。

バー経営スタートまでの道のり

次に、バー開業までの大まかな手順を解説します。

バーのコンセプトや、開業資金の集め方など大事なポイントを解説しているので、ぜひご参考ください

バーのコンセプトを決める

初めにどのようなバーにするかコンセプトを決めましょう。

バーのコンセプトは、メニュー作りや内装、雰囲気などに大きく影響する大事な要素です。

このコンセプトがしっかり固まっていないと、特徴のないバーになってしまいます。

バーのコンセプトの具体的な例として、次のようなものがあります。

  • 大人っぽい雰囲気のクラシックなバー
  • ジャズミュージックが流れるおしゃれなバー
  • 若い方でも利用しやすいカジュアルバー

自分がどのようなバーの経営者になりたいかをしっかりとイメージしてから、コンセプトを決めましょう。

開業資金を集める

開業まで残り半年ほどに迫ってきたら、開業資金集めを徐々に始めましょう。

バーの規模にもよりますが、一般的に開業資金は、開業後の運転資金も合わせておよそ1000万円ほどが相場です。

資金集めの具体的な手段としては次のようなものがあります。

  • 貯金
  • 親族からの資金援助
  • 銀行からの融資
  • 補助金・助成金の申請

銀行から融資を受ける場合は、綿密な事業計画書が必要になります。

銀行が融資をしても良いと思えるクオリティーに到達するまで、何度も書き直しをして、欠点のない事業計画書を作成しましょう。

また、補助金や助成金を活用するのも有効な資金集めの手段です。

国や商工会、地方自治体が色々な補助金の制度を用意しているので、自分でも利用できそうな制度がないかよく調べてみてください。

店舗を探して、契約する

店舗の良し悪しは売上にも大きく影響を与える要素の一つです。

立地条件や、見た目、内装の設備など、様々な条件があります。

以下に、バーに適した店舗の条件を紹介します。

  • 水道や換気など最低限の設備が整っている
  • 看板を設置しても問題ない
  • 人目につきやすく、集客を見込める
  • アクセスしやすい

以上の条件を満たす物件を根気よく探すのが大事です。

また、住宅街にあるのか、駅に近いかによっても、集客には大きく違いが出てきます。

無料ツールに集客のシミュレーションができるツールがあるので、うまく活用して物件を決め、契約しましょう。

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バーを経営する上で必要な申請書類一覧

最後にバーを開業させるために行政に提出する書類を紹介します。

書類は結構多くあり、提出期間もあるため、一つづつしっかりと把握して、忘れずに提出しましょう。

飲食店開業許可証

飲食店を開業する際は、保健所に許可証を申請する必要があります。

この申請には、次に紹介する食品衛生責任者や防火管理者など、多くの書類や資格が必須で、簡単には許可が降りません。

そのため、事前に保健所の担当者と相談しながら開業の準備を進めましょう。

飲食店開業許可証の申請時期は、オープンの2、3週間前に行うとゆとりを持って手続きできます。

食品衛生責任者

飲食店をオープンするには、食品の管理を行える食品衛生責任者を必ず一人は置かなければいけません。

食品衛生責任者の資格を取得するには、食品衛生責任者養成講習会を受講する必要があり、約6時間ほどかかります。

その後、全国共通のテストを受けて、合格すれば、晴れて食品衛生責任者の資格を獲得できます。

そこまで難しい試験ではないので、真面目に講習を受ければ十分合格できるでしょう。

防火管理者

防火管理者とは、火災などの被害を防止する対策を講じ、防火管理を行う責任者のことです。

防火管理には甲乙種の2種類があり、店舗の収容人数の違いで変わります。

収容人数が30人未満の場合は乙種を、30人以上の場合は甲種を取得しましょう。

また、この収容人数はお客さんだけの人数ではなく、従業員も含めた収容人数だということに注意しましょう。

深夜酒類提供飲食店営業開始届

深夜0時を超えて、お酒を提供する場合は深夜種類提供飲食店営業開始届が必須になります。

この申請は、保健所ではなく、警察署に申請するので注意してください。

また、地域によっては深夜0時ではなく、別の時間帯のケースもあるため、事前に警察署に相談すると良いでしょう。

特定遊興飲食店営業許可

お酒以外にも、ダーツやカラオケなどをサービスとして提供する場合は、特定遊興飲食店営業許可を警察署に申請しましょう。

特定遊興の基準は警察署が定めているので、自分が提供するサービスが特定遊興に当たるかどうか判別できないときは、警察署に相談してください。

まとめ

バーの経営は非常に難しいものです。

まして、なんのノウハウも持たないサラリーマンが、脱サラして挑戦するには少々ハードルが高すぎます。

しかし、脱サラしたバー経営を成功させた事例があるのも事実です。

この記事で紹介したポイントをしっかりと押さえて、少しでもバー経営の成功率を高めてください。

また、バーの開業には膨大な費用がかかり、資金調達に色々と頭を悩ませるでしょう。

内装工事リースなら、内装工事のためのローンが最短当日、標準営業日で二日で結果が出るので、すぐにお金の用意ができなくても、内装工事を始められるでしょう。

開業のための資金繰りに色々と頭を悩ませている方は、一度内装工事リースに相談してみるのはいかがでしょうか?

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