飲食店を開業したいと思っている人に向けて、飲食店の厨房設備一覧や厨房設備の役割、厨房設備の重要性を詳しく紹介します。
それでは、見ていきましょう。
厨房設備の役割とは?
厨房(キッチン)設備は、レストラン、カフェ、食堂、学校、病院などの食事を提供する施設において、食品の調理や加工、保存、提供を効率的かつ安全に行うための設備や機器のことを指します。
以下に、主な厨房設備の役割を紹介します。
調理・加工
- 調理台:材料の下ごしらえや調理を行うためのスペース。
- レンジ:加熱調理を行うための電子レンジやガスレンジ。
- フライヤー:油での揚げ物調理を行うための機器。
- グリル・オーブン:焼き物や焙煎を行うための機器。
- ミキサーやフードプロセッサー:材料を混ぜる、砕く、ペースト状にするなどの加工を行うための機器。
保存
- 冷蔵庫・冷凍庫:食材や調理済みの食品を保存するための設備。衛生的かつ品質を維持することが目的。
- 真空パック機:食材や調理済みの食品を真空状態で保存し、鮮度を保つための機器。
洗浄
- 食器洗い機:大量の食器や調理器具を効率的に洗浄するための機器。
- シンク:手洗いや食材の洗浄を行うための水場。
換気・排煙
- 換気扇・排煙設備:調理中の煙や蒸気、臭いを外部に排出するための設備。これにより作業環境を快適に保ち、衛生的な状態を維持する。
安全対策
- 消火器や消火設備:火災時の初期消火を行うための設備。
- ガス漏れ検知器:ガスの漏れを早期に察知するための機器。
これらの設備は、それぞれが持つ機能や役割に応じて、厨房内の作業の効率化、衛生維持、安全確保などを実現しています。
適切な設備を選び、効果的に配置・使用することで、スムーズかつ安全な調理プロセスが実現されます。
厨房設備の重要性とは?
厨房設備の重要性は、以下の通りです。
- 効率的な作業フローの実現
- 食の安全と衛生維持
- スタッフの安全確保
効率的な作業フローの実現
厨房設備は、食材の下ごしらえから完成された料理までの一連の流れを効率的に進めるために不可欠です。
適切に配置された調理台、レンジ、シンクなどの設備は、調理スタッフが無駄な動きを減らし、一貫した作業フローを確保できるようサポートします。
また、設備の特性や機能を理解し、最適な位置に配置することで、作業時間を短縮し、生産性を高めることができます。
食の安全と衛生維持
食品の安全性と衛生は、レストランや食堂の最も重要な要件の一つです。
冷蔵・冷凍設備は食材の鮮度と品質を維持し、食材のクロスコンタミネーションを防ぎます。
また、適切な換気・排煙設備は調理時の煙や臭いを排出し、キッチン内の空気をクリーンに保ちます。
食器洗い機やシンクは食器や調理器具を清潔に保つ役割を果たし、食の安全を確保します。
スタッフの安全確保
厨房は火、鋭利な道具、油などの危険が多い場所です。適切な厨房設備は、これらのリスクを最小限に抑えるために設計されています。
例えば、滑りにくい床材や手を守るための調理器具、ガス漏れ検知器や消火設備など、スタッフの安全を確保するための設備は非常に重要です。
厨房設備の費用相場とは?
項目 | 概算の金額 | 備考 |
---|---|---|
冷蔵庫・冷凍庫 | ¥100,000〜¥800,000 | 大きさやブランド、性能による |
ガスレンジ | ¥50,000〜¥500,000 | 点火方式、バーナーの数や大きさによる |
グリル・オーブン | ¥100,000〜¥1,000,000 | 電気式、ガス式、大きさや機能による |
換気扇 | ¥50,000〜¥400,000 | 効率や大きさ、設置方法による |
調理台 | ¥30,000〜¥300,000 | 素材、大きさ、収納機能の有無による |
洗浄機(食器洗い機) | ¥200,000〜¥1,500,000 | 容量、効率、ブランドによる |
仕込み機器(ミキサー、フードプロセッサーなど) | ¥10,000〜¥200,000 | 品種、容量、ブランドによる |
フライヤー | ¥50,000〜¥400,000 | サイズ、電気式かガス式、性能による |
蒸し器(スチーマー) | ¥30,000〜¥300,000 | サイズ、電気式かガス式、性能による |
ボイラー・湯沸かし器 | ¥20,000〜¥200,000 | 容量や性能、ブランドによる |
以上の費用は、機器の選択や需要に応じて増減します。
また、新品の設備は耐久性や安全性が高い反面、コストも高くなります。
中古の設備を選ぶことで初期投資を抑えることができる場合もありますが、中古機器の品質や寿命をしっかり確認することが必要です。
具体的な計画を立てる際には、業者からの見積もりや市場調査を元に、より正確な予算を組むことが推奨されるでしょう。
衛生設備とは?
衛生設備は、飲食店や食品加工場などで、食品を安全に取り扱うために必要とされる設備のことを指します。
これには、手洗い場、消毒設備、排水設備、廃棄物処理設備などが含まれます。
手洗い場は、従業員が手を適切に洗浄し、食材や調理器具に付着する細菌やウイルスを除去するためのもので、石鹸や消毒液を備えた専用の場所として設けられるべきです。
消毒設備は、調理器具や食器を洗浄後、さらに細菌やウイルスを除去するためのもので、高温の水や蒸気、または特定の消毒液を使用して行います。
排水設備や廃棄物処理設備は、調理過程で生じる廃水や廃棄物を適切に処理し、外部環境への影響を最小限に抑えるためのものです。
食品安全対策方法とは?
食品安全対策は、食品が安全であることを確保するための一連の取り組みや手順を指します。
これには、HACCP(ハザード分析重要管理点)の導入、定期的な従業員の衛生教育、原材料の適切な取り扱いや保管、調理過程の適切な温度管理などが含まれます。
HACCPは、食品製造過程での危険因子を分析し、それをコントロールするための手順や管理点を特定するシステムです。
従業員の衛生教育は、食品に関連する疾病の原因や予防方法を理解し、日常の業務で適切な対応をとるためのものです。
原材料の取り扱いや保管においては、汚染を防ぐための手順を確立し、調理過程では、食材が適切な温度で調理されることを確認することが求められます。
衛生設備の購入資金の調達方法とは?
調達方法 | 調達可能額 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
銀行融資 | ¥500,000〜¥50,000,000 | 安定した資金供給、比較的低い利息 | 審査が厳しい、担保や保証人が必要 |
クレジットカードローン | ¥50,000〜¥5,000,000 | 手続きが簡単、即時に資金を得ることが可能 | 高い利息、返済期間が短い |
リース・リーシング | 実質的に全額 | 資金を固定せずに設備導入が可能、税制上のメリット | 総支払額が高くなる可能性 |
クラウドファンディング | ¥100,000〜¥10,000,000 | 返済の必要がない、宣伝効果も期待できる | 達成しない場合、資金が得られない |
ベンチャーキャピタル | ¥5,000,000〜¥100,000,000 | 大きな資金調達が可能、ビジネスのノウハウ提供 | 持分を譲渡する必要、経営の干渉 |
個人の貯蓄 | 保有額に依存 | 利息が発生しない、即時に利用可能 | 資金が固定される、リスクを自己負担 |
補助金・助成金 | ¥50,000〜¥10,000,000 | 返済の必要がない、事業の信用向上 | 審査が厳しい、使用用途が限定される |
まとめ
内装工事の際には、料金がかかるのも事実です。そして、店舗開業に内装工事ローンは必須なのも事実。
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