店舗経営をするにあたって、少しでも目を引く店舗を構築したいものです。
そこで、お洒落な内装の店舗を作れば、注目度を高めることができるチャンスがあります。
また、お洒落な店舗で働くことで気分が高揚するなどの効果も期待できます。
では、実際にお洒落な内装の店舗を作る場合、どのようにすればよいのでしょうか。
この記事では、お洒落な内装のメリットやデメリット、そして実際に設計・施工する際のポイントなどを紹介します。
お洒落な内装のお店を作るメリット
お洒落な内装のお店を作るメリットとしては、以下のような点が考えられます。
- 宣伝効果が高く集客が見込める
- スタッフの満足度向上につながる
- ブランド力を高められる
各メリットについて、詳しく解説します。
宣伝効果が高く集客が見込める
お洒落な内装の店舗は、とても見栄えが良く注目を集めることができます。
特に、近年ではSNSの普及によって「SNS映え」と呼ばれる、SNSに投稿する際に見栄えの良いものに注目が集まる傾向にあります。
そこで、お洒落な内装のお店を作り上げることができれば、自然とSNSで拡散されて注目を集めることができるのです。
こちらから特にアプローチしなくても、SNSで自然と拡散されて宣伝されることで、より多くのお客様を集めるチャンスが生まれるのです。
また、自身で保有するSNSアカウントでお店の内装などを紹介すると、それが拡散されて注目を集める効果も期待できます。
スタッフの満足度向上につながる
お洒落な雰囲気のお店で働くと、どこか優越感を得ることができます。
周囲から「あのお洒落なお店で働いている!」と注目されると、とても嬉しく自慢したくなるものです。
これにより、よりお店に対して貢献しようとスタッフが一生懸命働く効果も期待でき、離職率の低下にもつながります。
さらに、「あのお店で働きたい」と考える方が増えれば、より多くの人材を安定して確保できる点も魅力的です。
ブランド力を高められる
お店を開業するにあたって、重要となるのがコンセプトの確立です。
コンセプトを明確にすることで、ターゲットを意識した店舗の構築と経営が可能となります。
また、コンセプトは経営者側だけでなく利用するお客様にとっても重要なものです。
店舗のコンセプトを明確に反映させているお店の場合、来店したお客様に店舗のイメージを植え付けることができます。
お洒落さというオリジナリティを付加することで、自然と店舗のブランディング力を高めることが可能です。
お洒落な内装のお店を作るデメリット
お洒落な内装のお店を作る際のデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 内装費用が高くなりがち
- 店舗維持が大変
- 使い勝手が悪い店舗になる可能性がある
各デメリットの詳細は、以下のとおりです。
内装費用が高くなりがち
お洒落な内装の店舗を構築する場合、使用するインテリアや壁、床、照明などを最大限こだわる必要があります。
そこでネックとなるのが、費用面です。
お洒落な店舗はどうしても費用面が高くなりがちであり、また思い通りのインテリアを見つけるのに苦労する場合があります。
お洒落さを追求して高額な施工費用となり、後々返済に苦労しなければならない場合があります。
店舗維持が大変
お洒落な内装の店舗は、常に注目を集めることになります。
そこで、常にお洒落な状態を維持しなければなりません。
清掃をこまめに実施して綺麗な状態を維持したり、整理整頓を欠かさず実施するなどの対応が必要です。
一度お洒落な状態が維持できなくなると、悪評が瞬く間に広がりお客様の離脱を招きかねません。
常にお洒落な状態をキープするのはとても大変であり、宣伝効果が高い反面デメリットにもなり得ます。
使い勝手が悪い店舗になる可能性がある
店舗のお洒落さを追求する反面で、店舗として使い勝手が悪くなる可能性があります。
例えば、シンプルなデザインの店舗であればよいものの、お洒落さを追求して複雑な動線となってしまうケースが散見されます。
複雑な動線となると、お客様としては店舗の移動がしにくくなり、またスタッフ側からすれば飲食店の場合は料理の提供時に苦労するなどのデメリットがあるのです。
また、あまりに綺麗すぎる飲食店の場合、お客様としてはどこか汚してはならないという意識が働き、食事を楽しめなくなるなどの問題も生じるケースがあります。
お店をお洒落に見せる内装のポイント
お店をお洒落に見せるためには、主に以下のようなポイントを押さえる必要があります。
- 素材選びを重視する
- 動線を確保する
- 入店しやすい雰囲気を作る
各ポイントについて、詳しく解説します。
素材選びを重視する
お洒落な内装のお店を作り出すためには、やはり内装で使用する素材選びがとても重要なポイントとなります。
お店の顔となるポイントであり、設計段階から念入りに使用する素材を選ぶ必要があります。
床や壁の素材として特に人気の高いのが、以下の3つです。
- クロス
- 天然素材
- コンクリート
各素材の特徴などについて、詳しく解説します。
クロス
クロスは、一般的な壁材として広く使用されています。
クロスの特徴として、既存の壁に張り付けて使用できるため、比較的簡単に印象を変化させることができます。
DIYが得意な方であれば、自分で施工することもできるので費用面も抑えられる点も大きなメリットです。
また、居抜き物件を改装する場合や、賃貸の退去費用を抑える場合にもクロスの使用が向いています。
クロスには多数の種類があり、希望する予算やデザインに応じて自由にカスタマイズできる点も評価できます。
ただし、種類は豊富とはいえありきたりなデザインになってしまう可能性がある点には注意が必要です。
天然素材
お洒落なお店の内装として人気が高いのが、天然素材です。
ナチュラルな風合いを楽しめて、温かみがあるデザインにすることができるのが、天然素材の強みです。
ただし、天然素材は値段が高価というデメリットがあります。
費用を抑えて天然素材を取り入れたい場合、部分的に人工素材のものを使用するのがおすすめです。
例えば、身体が接触する箇所のみ自然素材を使用するなどの方法があります。
この場合、天然素材と人工素材との間で雰囲気が違うなどの問題が生じがちですので、同じ雰囲気のあるものをうまく組み合わせてください。
コンクリート
コンクリートは、無機質で現代的な風合いがあることで、高い人気がある素材です。
特に、スケルトン物件の場合は、躯体をそのまま活かせる素材であり、内装費用を大幅に削減できる点が魅力的です。
ただし、コンクリートを全面的に押し出すと、あまりに無機質すぎて冷たい印象を与えかねません。
うまく観葉植物など柔らかい印象を与えるインテリアや材質を組み合わせると、よりお洒落に見せることができます。
動線を確保する
デメリットでも説明したとおり、お店で快適に過ごせるようにするためには、導線の確保は非常に重要なテーマです。
動線を考える上で、スタッフとお客様両方の動き方をシミュレーションした上で、双方の快適性を損なわないレイアウトにすることが重要です。
店内はなるべくまっすぐ移動できるように、シンプルに設計してください。
また、基本的にはあえて狭さを売りとしたお店でない限りは、なるべくものを置かずに広々とした印象があるレイアウトがよいでしょう。
入店しやすい雰囲気を作る
お洒落な内装のお店を作る場合、入口周辺のデザインに強くこだわってください。
外観や入口付近はお店の顔ともいえる存在であり、初めて訪問する方に対してメッセージやコンセプトなどを伝える重要な役割を果たします。
また、入口の段階で入店するのに抵抗がある場合、その時点でお客様を招くチャンスを失いかねません。
なるべく入りやすく、またお店のコンセプトを伝えるように飲食店であればメニューを設置するなどの配慮が必要です。
お洒落な店舗を作るための内装工事の進め方と費用
お洒落な内装のお店を実現するためには、依頼する施工業者選びが重要なポイントとなります。
過去の実績や評判などから、イメージするお店を具現化できるような施工業者を選定してください。
また、お洒落な内装にこだわる場合、費用面がネックになる可能性があります。
よって、単一の業者ではなく複数の業者を選定した上で相見積もりを取得して、費用を比較して最も条件の良い業者に依頼しましょう。
内装工事の費用相場としては、坪単価で30万円から50万円程度かかります。
上記はあくまでも平均的な相場であり、物件の種類や規模、内装のこだわり具合などによって費用が変動します。
見積りを確認する際には、一式などの不明瞭な科目が計上されていないかなど、内容をよく確認してください。
その後、実際の内装工事に入りますが、常に工事の進行状況をチェックして、もしイメージが違う場合は早めに業者と会話して整合を図ってください。
まとめ
お洒落な内装のお店を作ることで、多くの注目を集めるチャンスがあります。
一方で、こだわると高い費用がかかりがちであり、費用対効果を考えてデザインすることも重要です。
もし、内装するに当たって費用面で不安がある場合、内装工事リースにご相談ください。
内装工事リースでは、自己資金がなくても融資を受ける形で資金を調達できます。
審査期間は標準2営業日となっており、すぐに融資を受けたい方でも安心して利用可能です。