店舗の内装工事は、開業するために必要な工程です。
開業を考えているとき、内装工事の工期は必ずおさえておきたいポイント。
実際に工事期間の長さによって、オープン日や準備のスケジュールが左右されます。
開業までを逆算して考えると、具体的なスケジュールが見えるのでおすすめです。
そのためにも、平均的な工事の期間を知っておきましょう。
あくまでも目安ですが、大まかな道筋を建てられます。
計画や準備が進められるので、無理のない工事期間の設定にも役立ちます。
店舗の内装工事にかかる期間
店舗の内装工事にかかる期間は、平均で1~2カ月です。
準備期間を含めると、3カ月から6カ月ほどかかります。
店を開業すると決めてからオープン日までは、半年から1年が相場。
それを考えると、内装工事はもっとも時間をかけて行う準備です。
デザインや設計から施工までを一貫して行う会社に頼むと、工期が短くなることもあります。
店舗の内装工事の期間は平均で1~2カ月
店舗の内装工事の期間は、平均で1~2カ月です。
これは、工事の着工から引き渡しまでの期間を指します。
内装工事は、テナントや業種によって内容が大きく違うので、必ずしも平均的な日数で終わるとは限りません。
3カ月かかる場合もあれば、部分的な工事のみ数日で完結する場合もあります。
また、使う素材も、こだわりが強ければ取り寄せて使うこともあるかもしれません。
店のオープンまでを逆算したとき、工期は少し余裕を持って考えると良いです。
広さがあまりなく、工事を行う場所が狭い、小さいなどのケースであれば1カ月あれば十分終えられます。
ですが、店舗が広い場合やライフラインの配線準備などが複雑な場合は長引く可能性も捨てきれません。
最終的に見積もりを取る時点で、目安の工期を工務店に聞いておくと良いでしょう。
準備から完成までは3~6カ月
内装工事の期間は1~2カ月ですが、あくまでも工事のみの期間です。
実際に工務店を選んで見積もりを取り、施工に至るまでの期間は約3~6カ月。
最初にどの工務店にするか、内装工事を実施しているところか、値段は安くできそうか、を吟味する時間が必要です。
費用を安く抑えて、安心して任せられる工務店を見つけるまでにも時間がかかります。
店舗を持つと計画した時点で、内装工事もあることは明確です。
工期を短くしたい場合は、構想の段階から依頼したい工務店の候補を挙げておくと良いでしょう。
テナントを決めた時点で、内装についてデザイン案や依頼する工務店の候補を決めておくとスムーズに進みます。
一貫した工務店ならば短くなることも
デザインと施工が一貫した工務店に依頼をすると、工期が短くできるかもしれません。
一般的には、デザインや設計図を書く会社と、工事を行う会社は別です。
デザイン・設計事務所と工務店は別であり、提携という形を取っています。
しかし最近では、デザインや設計と施工を両方行う会社が多くなっています。
一貫して引き受けてくれる会社に依頼をすれば、連絡がスムーズに取れるのがポイント。
デザインを描いている途中で施工に必要な材料や工期などの計画も進められます。
また、要望や理想などもつめこみやすいという特徴も魅力のひとつです。
窓口がひとつなので、打ち合わせで話した理想をそのまま工事を行う職人へ伝えられます。
依頼していた内容と違う、要望とズレた出来上がりになったという事態を少なくできるのです。
理想をそのまま形にしたいと考えている人は、設計と施工を一貫して行える事務所を探すと良いでしょう。
店舗の内装工事スケジュール
店内の内装工事のスケジュールを紹介します。
内装工事と言っても、始めは業者の選定から行います。
綿密な打ち合わせとともにプランを作り、納得の行く内装を作りましょう。
業者の選定
最初に行うのは、業者の選定です。
どの業者に依頼をするのかは、とても重要。
デザインの方向性や、デザイナーとの好みや方針もあるので、過去の作品などを確認しておきましょう。
ホームページなどを確認し、自分の店に似合うデザインを考えてくれそうかを吟味します。
また、ひとつに頼るのではなく、複数の業者に話を聞くことが失敗しないコツです。
同じ系統でも、こだわるポイントや細部までしっくり来るデザインには違いがあります。
このデザインを使いたい、と思えるデザインを見つけるためにも、複数のデザイナーと相談するのがおすすめ。
店舗の内装は、お客さんの居心地を左右する大きな存在です。
妥協しない内装を造るのであれば、業者選びにはこだわりましょう。
打ち合わせ
業者を訪問すると、希望や要望など、デザインをするにあたって必要な要素を集めていきます。
ヒアリングやカウンセリング、打ち合わせと呼ばれる時間です。
この時間は限られているので、大まかな外枠は必ず伝えられるようにしましょう。
どのようなレイアウトで、何系の色で統一したいと考えているのか、イメージしている系統、などが一例です。
店の業種、客層、ターゲットとする年齢や提供するものも伝えておくと良いでしょう。
出入口からの客の動線なども考えておくと、話が進めやすいです。
デザインも双方で共通のデザインとして把握しやすいのでおすすめ。
わからない、漠然としているという状態で打ち合わせに行っても対応は可能です。
しかし、せっかくであれば、少しでも具体性を持って臨みましょう。
そのほうが、完成した内装に愛着を持って営業ができます。
プラン設計・修正
打ち合わせで固まったデザイン案をもとにプランを作成します。
店の雰囲気を出すためには、どのような壁紙や素材を使うと良いのか、などがつまったプランです。
ここで、イラストやCGなどを使って、立体的にデザインを仕上げます。
要望に沿って実現した場所や、希望を聞いて仕上げた空間。
何度か打ち合わせを重ねて、こだわりを再認識しながら、修正を重ねます。
修正をして、お互いに持っているイメージを伝え合うことで、さらに具体的なデザインを共有する時間。
ここで作り上げたプランをもとに、材料や素材がどのくらい必要なのかがわかります。
予算を超えないように、予算を超えてもできるだけ少ない金額で収まるように、という課題にも気をつけて取り組んでいます。
見積もり・契約
プランが決まれば、見積もりと契約に移ります。
施工内容や材料などが分かるので、工期や引き渡し時期についても可能です。
プランを組むのと並行して見積もりを出せる場合もあります。
費用について心配な場合はプランナーに尋ねるのも良いでしょう。
内装や材質にこだわると、予算を超えてしまう場合が多いです。
予算内に収めたいのであれば、プラン作成時に細かく関わっていくと理想が作れます。
見積もりと内容に納得できたら、契約をします。
費用の半分が、契約の時点で支払うのが一般的。
資金から支払いができるようにしておきましょう。
融資を受けている場合は、このときまでに借りられていると安心です。
着工・引き渡し
契約までが終わると、残りは着工と引き渡しを待つのみ。
工事そのものは1カ月~3カ月で終わるのが一般的です。
着工後は、こまめに進捗を確認することをおすすめします。
週に1回以上は現地に赴き、自分の目で確かめるのがポイント。
任せっきりでは、途中に修正点が見つかっても指摘ができません。
引き渡しが行われてから後悔しないために、必ず工事が行われている現場へ行きましょう。
また、スケジュールも必ず確認してください。
工期が遅れると、店舗の開業日も遅れるということ。
店舗開業までのプランや、収入などに影響が出ます。
着工したからと言って一息つける、ということはありません。
引き渡しまで、順調に工事が進んでいるかを確認しながら、工期を過ごしましょう。
内装工事リースで支払いに安心を
内装工事は、とても費用がかかる工事です。
自己資金だけでは負担できない場合もあります。
費用は坪単価で請求されるので、店舗の面積が広い場合は高額になりやすいです。
内装工事リースであれば、毎月少額ずつの支払いで工事費用を支払えます。
内装工事の費用は坪単価
内装工事費用は坪単価で請求されます。
相場で30万円前後と言われている、内装工事の坪単価。
業種や土地によってはさらに上がる可能性もあります。
広いテナントで店舗を開業しようと考えている場合は、必然的に面積が大きいです。
予算を超えた費用がかかってしまう場合があるので、多めに確保しておきましょう。
内装工事は、実際に打ち合わせやプランを練ってから着工までスピーディーに進みます。
予算は、店舗を出すと決まったときからすぐ集めておくのがベスト。
計算はそれまでに済ませておく必要があるので、かなり前から資金の準備が必要です。
店舗の候補としているテナントの面積と計算をして、プラス50~100万円ほど準備しましょう。
これくらいあれば、予算をオーバーしても資金を残せる可能性を秘めています。
内装工事リースなら毎月少額ずつ支払えば良い
内装工事をする場合に考えて欲しいのが、内装工事リースを使うことです。
内装工事リースとは、内装工事にかかった費用や導入した設備の費用などを分割で支払う方法。
毎月少額ずつ支払うので、資金を一度に減らさなくて良いのがポイントです。
準備できる資金には限りがあります。
その多くが開業までに使ってしまう費用。
しかし、開業後もランニングコストや従業員の給料などは削れません。
そこで、内装工事費用を少額ずつ支払うことで、資金を手元に残そうというのが目的です。
レンタルとは違い、所有権はリースを利用している側にあるので、気を使って使わなくてよいのが特徴。
支払い中も、支払いが終わってからも、使い続けられることに変わりありません。
開業前の負担が少なく、開業後に資金が残っていることが確実な内装工事リース。
誰でも相談可能であり、銀行での融資を断られた人でもサービスを受けられた実績があります。
ぜひ相談してみてください。
まとめ
店舗の内装工事にかかる期間についてお伝えしました。
店舗の内装工事にかかる期間は、工事のみで1カ月~3カ月です。
打ち合わせやプラン作成などの期間も入れると、3カ月~6カ月が一般的。
多くは、内装デザインと施工する工務店を分けているので、少し長く時間がかかることもあります。
最近では、デザインや設計と施工が同じ工務店で行える事務所も増えています。
工事内容に一貫性があり、工期も短くできる可能性があるのでおすすめです。
店舗の内装工事に関するスケジュールも紹介しました。
全5項目あり、多いように感じますが、スピーディーに進むのであっという間に工事が進められます。
- 業者の選定
- 打ち合わせ
- プラン設計・修正
- 見積もり・契約
- 着工・引き渡し
打ち合わせのときは、プランに具体性を持たせておくと、設計もしやすいです。
費用は、坪単価で請求されます。
費用が高くなりがちなので、内装工事リースを検討してみてはいかがでしょうか。
毎月少額ずつの支払いで良いので、開業後も手元に資金が残せます。
相談は無料なので、いつでも相談してみてください。