焼肉屋を開業するためには、どのくらい資金が必要なのでしょうか。
飲食店の開業資金は高額になりやすいです。
そのため、開業を考えたらまず資金集めから始めましょう。
資金集めと同時に、どのような店にするかを考えると、目標が明確にできます。
焼肉屋のような飲食店は、収益に差が出やすいので、経営も不安定になりがち。
経営で失敗しない方法も合わせて押さえておきましょう。
知っておけば気をつけられるので、短期間で失敗しない焼肉店を経営できます。
焼肉屋を開業するための資金
焼肉屋を開業するためには、開業資金だけで1,700万円ほどの資金が必要です。
飲食店の開業資金としては高額で、資金を集めるのに時間を要します。
運転資金は最低でも3カ月分は用意したいところ。
安くても1カ月で300万円ほどかかる運転資金を考えると、かなり前から資金集めが必要です。
開業資金の相場は1,700万円ほど
焼肉屋の開業資金は、相場で1,700万円です。
幅があるので、高額な場合には3,000万円以上かかるケースもあります。
飲食店の開業資金の平均は、約1,200万円なので、焼肉屋はかなり費用がかかるのが特徴。
そのため、開業を検討している段階からさまざまな形で費用を集めなければいけません。
ひとつの要因として、広い面積の物件が必要であることが挙げられます。
焼肉屋は、大きなダクトやロースターなど大きな設備がたくさん必要です。
ロースターは、テーブルやカウンターごとに1機もしくは2機置くのが一般的。
テーブルの数以上に購入しなければいけないので、費用も高くなってしまいます。
設備を設置するためのスペースも取らなければいけないので、必然的に広いスペースがマストに。
物件の費用が高くなり、開業資金の金額を上げているのです。
物件の面積があがれば、内装工事が必要な面積もおのずと広くなるでしょう。
内装工事は坪単価で費用が決まるので、内装工事も開業資金の大きな割合を占めてしまうのです。
このように、さまざまな要因が連鎖して1,700万円の相場となりました。
運転資金は最低でも3カ月分用意する
開業資金の準備で、忘れてはいけないのが運転資金の準備です。
店を回転するための準備金だけでかなり費用がかかってしまいますが、運転資金がなくては店が営業を続けられません。
運転資金は、店のランニングコストや人件費などを継続的に支払っていく大切な資金です。
店が営業を続けられるのは、運転資金や収益から必要な金額を支払えているから。
開業して間もない時期は、思うように収入が得られないことが多いです。
集客や常連客獲得に向けて頑張る時期でもあるので、収益は見込めないと考えておいたほうが無難でしょう。
そのため、開業前に蓄えた資金の中から必要な金額を支払うことが必要です。
ここに充てる資金が運転資金。
最低でも3カ月。
できれば6カ月ほど準備しておくと店の営業に専念できるでしょう。
失敗しない焼肉屋を開業するための注意点
失敗しない焼肉屋を開業するための注意点として、次の4点が挙げられます。
- ターゲットを決める
- 店独自のセールスポイントを決める
- オーナー自身が肉に詳しくなる
- フランチャイズでの開業も検討する
店の方向性やさまざまな可能性を考えて、焼肉屋の開業を吟味しましょう。
特にターゲットは、細かく決めるほど事業計画が立てやすいです。
ターゲットを決める
店がターゲットとする客層を決めておきましょう。
焼肉店と言っても、大衆的なのか、高級肉を扱う店なのかで狙う人は違います。
大衆的であれば、ファミリーやひとりで来店するお客さんがターゲットになるでしょう。
年齢も10代~30代くらいの若い世代を中心にメニュー展開しておくと良いです。
子どもたちにむけたキッズメニューの考案もおすすめ。
高級肉を扱う店では、少人数で来店するお客さんがターゲットになるでしょう。
年齢は20代以上の大人をメインに考えると良いです。
数や量ではなく、質を求めてやってくる客層なので、メニューのラインナップも変わります。
このように、店の形態やターゲットを決めることで、メニューも違ってきます。
内装にも違いが出るので、ターゲットは必ず決めておくのがポイント。
ターゲットが決まれば、芯をぶらさずに店が営業できるので、客層を狙って広告が出せるなどメリットもあります。
店を営業するうえで、ターゲットは決めておきましょう。
店独自のセールスポイントを作る
店独自のセールスポイントを作ることも大切です。
ターゲットと重なる部分はありますが、店ならではのポイントを作ると集客がしやすくおすすめ。
- 肉が美味しい
- 国産牛を使っている
- サイドメニューが充実している
- 家族向けでにぎやかな店内
- 価格が安い/高級
などです。
店の特色を持てば、それに準じて広告を作成することも可能。
新聞にチラシを挟んで宣伝したり、街角でビラ配りをして周知させるなどの方法もいくつかあります。
「焼肉店」だけではたくさんある店舗でも、「〇〇な焼肉店」は少ないです。
店の特色を持った焼肉店であれば、お客さんの記憶にも残りやすいので、リピーターや常連になってくれる人を作りやすいでしょう。
このように、集客や印象付けの面でも効果が期待できるので、店独自のセールスポイントは作っておくと良いです。
オーナー自身が肉に詳しくなる
オーナー自身が肉に詳しくなると、肉へのこだわりが強い店という強みができます。
特に高級店では、肉の部位によっておすすめの食べ方や調理法を変えて提供する店があります。
食感や食べ合わせる野菜やタレなども変わる場合があるので、知っておくとお客さんとのコミュニケーションも可能に。
おすすめの肉として、詳細や特徴をPOPに書いておくと、お客さんの購買意欲を刺激して、売上にも繋げられます。
いいものを選ぶときや、商品で迷っているときは、お店の人に聞きたくなるものです。
このときに知識を提供できるオーナーであれば、お客さんを満足させられる技術があるということ。
肉に詳しいオーナーとして、特色にもできます。
肉の部位や食べ方だけでなく、店のメニューとの組み合わせなど、さらに1歩踏み込んだ情報を入れておくと売上アップに貢献できるでしょう。
フランチャイズでの開業も検討する
フランチャイズでの開業も検討してみて良いです。
フランチャイズは、営業に失敗しにくいという特徴を持っています。
焼肉屋を開業するための資金の相場は1,700万円。
フランチャイズで開業すれば、ネームバリューのおかげである程度の集客が見込めます。
仕入れ先もすべて決めるわけではなく、決まっている業者があることが多いです。
仕入先の選定や、メニューの考案などをせず、店の開業に専念できるのが良いでしょう。
はじめての開業であり、経営が不安な場合はフランチャイズに頼るのもひとつの方法です。
開業費用は大きく変わらないので、初期費用はかかりますが、収益のあげやすさが特徴。
まずは開業して、店を経営することが目標であれば、さまざまな形での開業を検討してもよいでしょう。
内装工事で資金を残せる
焼肉屋の開業で費用がかかりがちなのが、内装工事です。
においや煙対策など、他の飲食店よりも考慮する点が多いので、工事費用も高くなりがち。
そんな内装工事ですが、内装工事リースを使って資金を手元に残せるのです。
開業資金が高額なので、手元の資金を残せるのはとても助かります。
手元の資金は自由に使えるので、足りないところの補填に回せて有効に使えるでしょう。
内装工事リースを使う
内装工事リースを使うことで、内装工事後も資金を手元に残すことが可能です。
内装工事リースは、内装工事や設備の購入にかかった費用を分割で支払います。
毎月少額ずつの返済なので、開業後も手元の資金を減らさずに営業できるのがメリット。
ギリギリの資金で開業する人や、融資を受けられなかった人も申請可能です。
利用するには審査がありますが、最短で2営業日という短さで結果がでるので、すぐに使うことができます。
できるだけ早く使いたい、開業までに時間がないという場合でも、スピーディーな対応が可能です。
誰でも申請できて、利用できる内装工事リース。
相談は無料なので、自分のケースは利用できるのか、どのくらい使えるのか、など気軽に相談してみましょう。
融資と併用して使えるので、資金を有効に使いたい人すべてにおすすめのサービスです。
手元の資金は安定した経営に役立てられる
手元の資金は安定した経営に役立てられます。
内装工事リースは、手元に資金を残したまま開業準備や営業ができるのが特徴。
残った資金は、運転資金や別の経費を支払うことに回す、という使い方ができます。
例えば、内装工事費用が浮かせられるので、物件費に充てる、という方法。
焼肉屋を開業するために必要な物件は、広さが必要です。
ロースターやダクトの設置などで大きな設備を設置するので、広さを確保しなければいけません。
広さを重視して焼肉屋に合う物件を探せば、当然家賃は高くなってしまいます。
しかし、内装工事リースで内装工事や設備費用を支払えば、浮いた資金は物件費用に回せるのです。
少し予算オーバーの物件でも、資金のおかげで借りられるかもしれません。
堅実に、たくわえとして持っておき、運転資金に充てるという選択も可能。
従業員の給料を支払うのも、開業後の必要なコストです。
店の繁盛には従業員の働きがかかせません。
必ず支払える蓄えとして持っておくのも、良い選択といえます。
サービスを使うのも失敗しない方法のひとつ
内装工事リースは、とても便利でメリットがある支払い方法です。
焼肉屋として経営を失敗しない方法を紹介しましたが、内装工事リースの利用もその方法のひとつ。
融資とも併用して利用できるので、合わせて使えば多くの資金を手元に残せます。
資金が潤沢にあれば、開業後の経営が不安定な状況を乗り越えられます。
最初の6カ月を乗り越えられれば、次第に店を軌道に乗せられるでしょう。
賢く資金を使うには、サービスを使うのも方法です。
蓄えてある資金を月々の返済に回すなど、活用方法は自由。
返済後も変わらず物品や内装は使い続けられるので、これまで通りの営業ができるのも嬉しいポイントでしょう。
ぜひ検討してみてください。
まとめ
焼肉屋を開業するために必要な資金と、失敗しないポイントをお伝えしました。
開業に必要な資金の相場が1,700万円。
他の飲食店の開業資金と比べると、かなり高額です。
運転資金の確保を考えると、自己資金だけでは開業は難しいでしょう。
早い時期から自己資金を集め、融資などの申請をはじめましょう。
焼肉屋は、コストがかかるため失敗しやすいジャンルでもあります。
失敗しないために、
- ターゲットを決める
- 店独自のセールスポイントを決める
- オーナー自身が肉に詳しくなる
- フランチャイズでの開業を考える
などの工夫をしましょう。
また、内装工事リースを使うことで、資金を手元に残しながら準備が進められます。
開業後も資金を残せるので、安定した経営までの資金も用意できるのが嬉しいポイントです。
融資を受けていても、受けられなくても申請が可能なサービス。
相談は無料なので、不安な人や一度相談したい人はぜひ相談してみましょう。